| ■ 愛宕百韻 |
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「愛宕百韻」の中から連歌師・里村紹巴の詠んだ*句のみを取り出してみました。本来「愛宕百韻」は連歌という形式をとっておりますから、作者別に句を並べても、その前後の句との関係を見なければ連歌としての意味を成さないことは明かです。
しかし、ここでは敢えて紹巴の詠んだ18句だけを集めてみました。もしもこの「愛宕百韻」が、本当に光秀の決意を身近な者達に伝える意図があったのなら、その意を受け止め、返す言葉にこそ連歌師としての里村紹巴の気持ちが込められたと思えてなりません。彼の詠んだ句、そしてそこで使われた語から何かを感じてみたいと思います。
| No. | 里村紹巴が詠んだ句 | |
|---|---|---|
| 003 | 花落つる 池の流れを せきとめて | |
| 012 | 波のまがひの 入海の里 | |
| 019 | たたく戸の 答へ程ふる 袖の露 | |
| 024 | たのみがたきは 猶後の親 | |
| 031 | 春日野や あたりも広き 道にして | |
| 034 | たわわになびく いと萩の色 | |
| 037 | 呉竹の 泡雪ながら 片よりて | |
| 041 | 山風の 吹きそふ音は たえやらで | |
| 044 | 心のうちに 合ふやうらなひ | |
| 053 | しほれしを 重ね侘びたる 小夜衣 | |
| 060 | 一筋白し 月の川水 | |
| 063 | 里遠き 庵も哀に 住み馴れて | |
| 068 | わかれてこそは あふ坂の関 | |
| 073 | 急雨の 跡よりも猶 霧降りて | |
| 076 | 山より山に うつる鶯 | |
| 082 | 行く人も あらぬ田の面の 秋過ぎて | |
| 088 | 埋みつる竹は かけ樋の水の音 | |
| 093 | とりどりにしも うたふ声添ふ | |
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どうでしょうか?里村紹巴の心境が伝わってきましたか? ともあれ、個々の句を、その前後の句や当時の状況などを踏まえながらの個別解釈をしてみましょう。 |
花落つる池の流れをせきとめて |
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波のまがひの入海の里 |
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たたく戸の答へ程ふる袖の露 |
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たのみがたきは猶後の親 |
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春日野やあたりも広き道にして |
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たわわになびくいと萩の色 |
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呉竹の泡雪ながら片よりて |
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山風の吹きそふ音はたえやらで |
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心のうちに合ふやうらなひ |
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しほれしを重ね侘びたる小夜衣 |
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一筋白し月の川水 |
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里遠き庵も哀に住み馴れて |
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里遠き庵も哀れに住み馴れて
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わかれてこそはあふ坂の関 |
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急雨の跡よりも猶霧降りて |
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山より山にうつる鶯 |
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行く人もあらぬ田の面の秋過ぎて |
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埋みつる竹はかけ樋の水の音 |
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とりどりにしもうたふ声添ふ |
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