第二会議室/『信長公記』の解釈検討をする!

議長:(雷蔵 raizo@nobunaga-lab.com)

解釈検討期間:2000/03/01 〜 2000/09/31 (6ケ月間)


議長挨拶 / 雷蔵

首巻

 それでは『信長公記』の輪読解釈検討の第二弾「首巻2(議題番号-002)」を始めたいと思います。
 議長役を務めさせて頂きます雷蔵と申します。どうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m
 さて、まずは解釈検討をする『信長公記』の本文を下に掲載しました。その解釈の一例(叩き台としてのもの)をそのまた下に示します。本文及び解釈の例文にはそれぞれに対応した行番号を付しました。それを基本材料として、何行目のどの部分の解釈について、こう解釈できるのでは?とか、参加者各自による自由な解釈をして頂き、検討作業を行っていきたいと思います。忌憚のないご意見をお待ちしております。それでは宜しくお願いいたします。


本 文

首巻
 あづき坂合戦の事

 
  八月上旬、駿河衆三川の国正田原へ取出し、七段に人数を備へ侯。
 2 其折節、三川の内あん城と云ふ城、織田備後守かゝへられ侯キ。
 3 駿河の由原先懸にて、あづき坂へ人数を出し候。
 4 則、備後守あん城より矢はぎへ懸出、あづき坂にて、
 5 備後殿御舎弟衆与二郎殿・孫三郎殿・四郎次郎殿初めとして
 6 既に一戦に取結び相戦ふ。其時よき働の衆、
 7  織田備後守・織田与二郎殿・織田孫三郎殿・織田四郎次郎殿、
 8  織田造酒丞、是は鑓きず被られ、内藤勝介、是はよき武者討とり高名。
 9  那古屋弥五郎、清洲衆にて候、討死候なり。
10  下方左近・佐々隼人正・佐々孫介・中野又兵衛・赤川彦右衛門・
11  神戸市左衛門・永田次郎右衛門・山口左馬助、
12 三度・匹度かゝり合ひ\/折しきて、各 手柄と云ふ事限りなし。
13 前後きびしき様躰是なり。爰にて那古野弥五郎頸は由原討取るなり。
14 是より駿河衆人数打納れ候なり。

 


解釈例
 


  八月上旬、駿河の今川勢が三河の正田原へ軍勢を攻め込ませ七段に陣を張りました。
 2 その時期、信秀は三河の安祥城まで勢力範囲を広げていました。
 3 今川勢は、由原という武将を先陣として小豆坂へ軍を進めました。
 4 そこで信秀も、安祥から矢作まで突き進みました。そして小豆坂で、
 5 信秀の舎弟の信康・信光・四郎次郎信実らを先陣として、
 6 今川勢と一戦を交えます。この合戦で軍功を挙げたのは、
 7  織田信秀、織田信康、織田信光、織田信次、
 8  織田信房(槍傷を受けた)、内藤勝介(武将を討ち取って功名を挙げた)、
 9  那古野弥五郎(討ち死にした清洲衆)、
10  下方左近貞清、佐々隼人正勝通、佐々孫介、中野又兵衛重吉、赤川彦右衛門景弘、
11  神戸市左衛門、永田次郎右衛門、山口左馬助教継です。
12 三度四度激戦を繰り広げ、各自手柄を挙げました。
13 那古野弥五郎の首は湯原が討ち取りました。
14 しかしながらこの合戦より後、安祥城は今川勢の勢力範囲となりました。

 



■上記の解釈例について、各自、それぞれの解釈検討を行い、自由なご意見をお願いします。 
ご意見は直接ここへ掲載する方法ではなく、議長である私(雷蔵)のところへメールの形で
 届けて頂くことになっております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。          
下のマークからメールを送って下さい。宜しくお願いします。             

メールを出す

また、参加者によって解釈の検討作業が提案された語句については、本文および解釈例文の双方の該当語句の文字を赤字にしています。


本 文

首巻
 あづき坂合戦の事  について

発言NO.

発言者
Date n行目 解釈対象語句

意  見

*no.

発言者

Date

コメント     

 鶴千代 3/1 1  八月上旬
 「八月上旬」とありますが、小豆坂合戦のあった日時との整合性はどうなっていますか?確か小豆坂合戦のあった年次にはいくつかの論があったように記憶しておりますが、、、。

*1-1
 雷蔵 3/1  角川文庫本の脚注によれば、天文十一年(一五四二)八月十日となっています。『史料綜覧(東大史料編纂所編)』にも「天文十一年八月十日、今川義元、三河田原ニ陣シ、尾張織田信秀ヲ攻メントス、信秀、之ヲ三河小豆坂ニ邀ヘ撃チテ破ル」とあります。しかし、『三河物語』では、天文十七年三月に小豆坂合戦があったことになっています。


 「首巻2」は解釈検討の予定期間(開始から半年間)を過ぎましたので、一応は集中的な検討作業を終了させて頂きます。ここまでの成果を第10研究室「文書解読(labo-10)/史料/『信長公記』/首巻-2に掲載いたします。宜しかったらご覧になってみて下さい。
 なお、今後も引き続きご意見等をお待ちしておりますので、何かお気付きの方は以下宛にメールを下さいますようお願い致します。また、その際には『「信長公記 輪読 首巻2」について』と一言添えて下さい。変更が加えられる度に第10研究室の内容も同調して変更していくことになっております。つまり、いつでも気づいた時に変更できる態勢を保ち続けているということです。                   

雷蔵 raizo@nobunaga-lab.com
 



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