集会室

付録

 (1) 干支順位表


干支順位表


 西暦から干支を求める方法って知っていますか?実はけっこう簡単に調べることが出来ます。
 どうするのかというと、西暦の年数を60で割ればいいのです。「干支」というものは、「甲乙丙丁・・・」という『十干』といわゆる「子丑寅卯・・・」という『十二支』をあわせてできた60通りの組み合わせのことなんです。つまり60年で一周することになっています。昔から日本では60歳になると「還暦」のお祝いをしますが、あれは暦が60年で元に戻るからなんですね。で、年数というのには西暦も和暦もありませんから、60で割ればその年の干支がわかるのは極当たり前なわけです。
 ただ、実際に西暦の年数を60で割ってもすぐに干支が何なのかはわかりません。そこで見やすい表がありますのでご紹介しましょう。下の表を見て下さい。干支と抱き合わせにそれぞれに一つの数字が添えられています。この数字は、西暦の年数を60で割った余りの数です。計算結果の数字の書かれた枠を下表から探せば同じ枠内にその年の干支が書いてあるということになるわけです。あまりにも単純なものです。(^◇^;)


 [例]   西暦1999年の干支を調べる場合、上の説明通りに 1999 を 60 で割ります。

        1999 ÷ 60 = 33.316666

 すると「60」が「33」個あり、余りが「.316666」と出ます。余りの数が「.316666」ってどういうこと???。ちょっと何のことなのかわかりませんよね。そう、このままの小数点以下の数字からは干支が何なのかはわかりません。これが何を示しているのかといえば、「1.0」になったときが60年、つまり暦が一周するということです。だからこの小数点以下の数字というのは60年に満たない割合を示していることになるのです。暦の一周に満たない年数は、60分の1、つまり「0.01666」掛ける年数で出せるのですが、少々分かり難いですね。とりあえず、この部分は気にしないで放置して構いません。

 最初の計算では、実際に暦が何回巡ったのかを知るために西暦年を「60」で割ったのです。だから「33」というのは、暦が三十三回巡ったということを示しています。そして、暦上の一周(60年)に巡った回数(33)を掛けてみますと、

        60 × 33 = 1980

 ・・・とでます。これは最初にした計算の余り「.316666」ではない部分、つまり暦がぴったり33周するのに「1980」年かかったことを示しています。余りの数を求めたいのですから、「.316666」という解りづらい小数点の数字を指数にしましょう。最初に求めたかった西暦年「1999」からピッタリ33周分の年数を引きますと余りの数が出ます。

        1999 - 1980 = 19

 余りの数は「19」ということになります。これを下の表から見つけますと、二行目の真ん中辺にありますね。そうです干支は己卯(つちのと・う)ということになります。


きのえ きのと ひのえ ひのと つちのえ つちのと かのえ かのと みずのえ みずのと






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参考:「歴史散歩事典」(山川出版社)     


雑  噺

きのえ

 プロ野球の阪神タイガースのフランチャイズ球場である「阪神甲子園球場」が出来たのが干支でいう「甲子(きのえ・ね)」の年でした。竣工年の祝いにその年の干支を球場の名前につけた訳です。

 また中国の五行説によって「丙午(ひのえ・うま)」の年は火災が多いとされ、その年生まれの女性は夫を殺すという迷信があることから、丙午の年は子供を産むのを避けるという話を聞いたことがあるかと思います。何の根拠もない迷信ではありますが、昔の人はこのように干支というものを善きにつけ悪しきにつけ利用していたのです。

ひのえ
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 上記の方法でご自分の生まれ年(西暦)で干支を探してみて下さい。

ところで、普段ごく一般に干支(えと)と言われている「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥というのは実は十二支(じゅうにし)の部分だけでしか表現していないのですが、誰も気に留めることなく放置していますよね。上の表をみますと十干(じゅっかん)甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸というものが存在していることに気が付くと思います。実際の干支というのは、この十二支十干の組み合わせからできているのが解る筈です。自分の十二支は知っていても十干を知らない人も多いのではないでしょうか。この機会に調べてみてはいかがでしょう?

干支って?

 
 次に「干支」と書いてどうして「えと」と読むのでしょうか?普通ならどうひっくり返してみてもそのようには読めません。では十干甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)のそれぞれの漢字の本来の読み方はどうでしょう。以下に表にしてみました。

こう おつ へい てい こう しん じん

 一昔前の成績表などは数字五段階でなく上の「甲乙丙丁戊」が使われていたようですが、現在でも様々な契約書などで「甲」や「乙」をよく使用します。これは「いろは歌」から序数のように文字を使う傾向と同様のことがここでもみられるのです。
 しかしこれらの漢字を
十干(じゅっかん)とした際のそれぞれの文字の読みについて注目してみますと、以下の表のようになります。

きの
きの
ひの
ひの
つちの
つちの
かの
かの
みずの
みずの

 上の表を見ていただくとご理解いただけると思いますが、十干というのは中国の軸となる思想である陰陽五行説から構成されているんです。陰陽論というのは、この世に存在する全てのものには表裏があるという考え方です。また、五行説というのは、宇宙全体の構成物はすべて「木・火・土・金・水」の5つうちの何れかに分類できるというもの。
 
 中国のこの陰陽五行説の考えを下敷きにして、十個(甲、乙、丙、丁…)の漢字をそれぞれ2つひと組として五行説の「木・火・土・金・水」に割り当て、更に陰陽論の陽である「兄(え)」と陰とされる「弟(と)」にそれぞれを配して、「木の兄」を「」の字にあてて「きのえ」、「木の弟」を「」の字にあてて「きのと」と読ませるようにしたのです。そして更に最後に十二支を組み合わせたものが日本で言う「干支(えと)」なのです。
 
 ですから、「エト」というのは本来は陽陰をあらわす兄弟のことなんです。十干と十二支を組み合わせ、そこから数字の十と十二を抜いてできた「干支」という文字を無理に「えと」と読ませているのです。強引とも言えるコジツケた読みなので、知らなければ読める筈はありません。